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週刊こどもニュースのお父さん
今日は午後から教育講演会に出張として出かけました。
講師はNHK「週刊こどもニュース」のお父さん役の池上彰さんでした。
参加対象が幼稚園から中学校の教員、そして保護者と、話す対象がしぼりにくかったと思いますが、とてもわかりやすくお話をしてくれました。
さて、今回の講演は、大きく分けて次の三つのステージで話されたと思います。
1)週刊こどもニュースの製作裏話。
2)子どもにわかりやすく伝えること。
3)大人が範を示すこと。
これらのことに、
4)話し方やわかりやすさ
を加えて、合計4項目をそれぞれ振り返ってみると、
1)話し方や、わかりやすさ
報道局とはいえ、アナウンサーばりの滑舌のよさとテンポや間のとり方のうまさなど、さすがに「伝えること」を仕事にされている方だなあ…、とあらためて感心いたしました。
2)週刊こどもニュースの製作裏話
それぞれのお話の「つかみ」として、番組制作の裏話を話してくださいました。あの番組は生放送だったんですねえ。これらの話はすべておもしろかったです。
3)子どもにわかりやすく伝えることの話
ちょっとここからは、辛口で書きますね。m(_ _)mペコッ
まず「わかる」ということを言葉の言い換えの問題に限定してしまっていたことが残念でした。
子どもの生活体験や生活背景や文化の問題にまで考えていかないと、「わかる・わからない」問題は解決できないんですよね。言葉のいいかえで子どもがわかるようになるのだったら私たちは苦労しないのです。
テレビ番組制作の立場からのお話でしたので、そういったお話になったのでしょうが、ここの部分は、しおちゃんマン的には点数が低いです。
ただし、わかってもらう過程で、「一緒になって考える」ということもおっしゃっていましたが、そこのところは大いに賛成で共感しました。ここの部分をメインにすればよかったのではないかと思いました。その過程の中でこそ、子どもが理解できて、関係が結べるのだと思いました。
4)大人が範をしめせという話
結局は大人の「心がけ主義」で話をまとめてしまったことが大いに残念でした。わかっちゃいるけどできないことで悩み、苦しんでいるのが今の大人ではないでしょうか。
この講演のテーマは「真正面からこどもと向き合う」でしたが、教師が今、子どもたちと真正面から向き合い、リアルな関係を結ぶ方法は簡単です。教師たちにもっと気持ちの余裕がもてるようにすることです。そのためにできること(逆にやってはいけないこと)はたくさんあるはずですよね。文科省のみなさん。
佐世保の事件が、長崎の教師の異常とも言える多忙化の中でおこってしまったことを忘れてはならないと思います。(一年前の長崎の事件以来、長崎の教育現場は異常とも言えるしめつけがあったと報告されています)
また、一人ひとりの「心がけ主義」は、気をつけないと子育ての自己責任を強いることにつながります。そこに、話し合いや助け合い、共同の子育てのイメージがうすれてしまうのです。これはここ数年の私の教訓です。もちろん、心がけやめあてをもつことが悪いということを言っているのではないことはわかっていただけると思います。
ただしあくまでもこれは私の個人の感想で、私のように考える人間は少ないと思います。ほとんどの方は、楽しく聞けていたのではないでしょうか。その証拠に「笑い」の場面がたくさんありましたよね。
教師以外の方の話を聞くことはとても勉強になります。とても勉強になったことは確かです。ありがとうございました。
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